推し、眩しくて見えない

初めての忍ミュは楽しくて切なくて初恋の香りがした。〜忍ミュ12弾ネタバレなしレポ〜

初めての忍ミュに行ってきた。


後日ネタバレレポ書くけどまずはこの興奮を忘れないために残しておく✍🏻(ほぼネタバレなしだけどうっすら触れてる部分もあるので気になる人はブラウザバックお願いします)


配信サイトで過去の舞台を見てからずっと生で見たいと思っていたものの中々タイミングが合わず、正直配信でいいかなと思っている部分もあった。でも土井先生の半生が明かされる12弾を見ないわけには行かねぇ!と思って衝動でチケットを購入、今思えば生で見られて本当に良かった!!


私が行ったのは金曜ソワレ、まず子供向けコンテンツの上演時刻じゃない。客層は99%が女性で男性と子どもは数えるくらいしかいなかった。年齢は子どもからおばさままでと幅広くて、全世代に愛されるコンテンツ忍たまの力を感じた。


ニチアサのCMで散々見たGロッソさんは座席の勾配が思ったよりも急でほとんど見切れることなく舞台が見渡せた。初めての忍ミュにワクワクしちゃって上演開始前にスマホをいじることもせず舞台をじっと眺めてセットを観察。「みんなどこから登場するのかな〜」って考えるだけで楽しい。


ついに上演開始。らんきりしんのかわいいアナウンスが入る。ここはただの挨拶で「わ〜かわいいねがんばってるね」って思うだけのところのはずだったんだろうけど、「猪名寺乱太郎です!」という元気な声が聞こえたとき、乱太郎が確かにそこに““““いる””””と思って泣いちゃった。あそこでハンカチを取り出したのはおそらく乱太郎役の子の親と私だけだと思う。


忍ミュっていつも略して呼んでるから忘れてかけてたけど忍ミュのミュはミュージカルのミュでした。みんなバチバチに踊りながらブレない歌声でほんとすごかった……伊作キレキレで草。

アップテンポの歌も最高にアガるんだけど、個人的にはバラードのような落ち着いた曲にこそ真髄が現れていた気がする。生歌であのハモリが重なってバチッとハマった瞬間が気持ち良い。曲全部好きなんですどあれサントラとか出てるんですか?教えて有識者


アクションシーンも思ったより多くて嬉しかった。刀で戦う忍たまってここでしか見れないよねたぶん?いや〜〜一気に戦闘に生死の重みが乗ってカッコよかった。それぞれの武器で戦うパートもそれぞれの個性が現れていて良。縄鏢のコントロールがすごいどうしてあんな綺麗に敵に巻きつくんだ。


ストーリーもこれまた良くてさ、忍たまの魅力でもあるコメディの裏で見え隠れする忍者の冷たく厳しい世界が存分に織り込まれていてコメディとシリアスの温度感がちょうど良い構成だった。過去作は3つぐらいしか見たことがないんだけど、今回特にらんきりしんがまずメインにいてそれを囲む先輩と先生との話が展開していく原点にして頂点のようなストーリーだったのでは、と感じた。ドクタケさんたちには沢山笑わせてもらったし、きり丸には……みんな泣かされたでしょ?クライマックスでは声にならない嗚咽を噛み殺してブルブル震えてた。隣の人に振動が伝わってしまっていないか不安になるほど。でも会場から啜り泣く声が聞こえたのでたぶんみんな同じぐらい感極まってたはず。


途中で気付いたんだよ、「私2時間以上ぶっ続けで忍たま浴びたことない」って。致死量を超える好きコンテンツの供給に限界だった。あんなに登場人物の多い劇を観たのは初めてだったからもうどこに目をやればいいのか分からなくてとりあえず推しキャラを目で追うようにしてたけど、これは円盤買って見返したくなる気持ちが分かる。足りないんじゃ、目が。舞台上に忍たまたちが全員集合したらもうそこかしこで萌えが発生してる。ジェスチャーでなんか会話してるんよ、何それ全部聞かせて!?喋っていない間もその役として生きてる……いるんだよ目の前に。画角が切り取られる映画やアニメと違って、見えるところ全部に世界が広がっているのが舞台の一番の魅力だなと思いました。


あと舞台の魅力といえばあのライブ感。他の舞台にあまり行ったことがないから分からないけど、忍ミュの観客を巻きこんで一緒に作る空気感が心地よかった。何かの歌で(忘れた)歌詞にみんなってフレーズがあったとき照明で客席全体が明るくなったの最高の演出だったな、、君たちの持てる輝き永遠に忘れねぇよ。

「最後はこの曲!勇気100%!」って言っておなじみのイントロが流れた瞬間、会場が一気に沸くのを感じた。そしたら周りの人がみんな踊り始めて超びっくり、これ振りがあるんですね〜!?見よう見まねでわたしも踊った、隣の人が左右迷うことないプロだった。超楽しくて謎のアドレナリン出て、マスクの下超ニッコニコだった。絶対また行くのでこれから毎日18:10にテレビの前で復習します。


ここまでずっと楽しかった話をしてきたけどじゃあタイトルの切ないってなんだよ、というとご時世の話。このご時世じゃなきゃここで掛け声入ってたんだろうなと思うポイントもあり、マスクがなければもっと表情がよく見えるのになと思うこともあった。正直初めの方はマスクで口元が見えないから今誰が話してるのか分からないことが多くて少し残念だった。それでも演者さんたちが喋り方や声を意図してか意図せずかアニメに寄せていて最後には問題なく観れるようになっていたのは、さすがの力量だなと。これだけ言わせて、マジでタカ丸さんがタカ丸さんしてた。



というわけで初めての忍ミュ、一言に纏めると「最高」だった。これは配信だけじゃなく生で浴びるべき作品。歌、ストーリー、演出、どれを取っても期待以上で感激でした。アドリブで毎日変わっているところがあるみたいだったから次弾は複数回行けるといいな。

誰一人欠けることなく大阪公演も無事終えられますように〜!成功をお祈りしています。


そして12弾は何と言っても土井先生。

初恋泥棒よ、永遠なれ。






追記:帰り道、後ろを歩く40代くらいの男性が電話しながら「うん、今終わったよ。え?めっちゃ感動した。」って言ってるのとても良かった。